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 →ケース加工ノウハウ

スピーカーネットのリペアのついでにネットの貼り方

 Make: Tokyo Meeting 06から帰ってきて荷物を開けたらラジカセ型 FM/MP3プレーヤーのスピーカーネットが剥がれてしまいました。まあ、イベントの後にはよくあることです。

 これを直すついでにわたし流のスピーカーネットの貼り方を書いてみます。

 今回はリペアなのでやりませんが、新規作成の時にネットの材料としてわたしがよく使うのはタカチの AA型アルミエキスパンドメタル AA-4 もしくは AA-5です。これを金切りバサミで切り抜きます。柔らかいのでやろうと思えば普通のハサミでも切れると思いますが、歯が痛むでしょうからお薦めしません。

 画像のハサミは 30年くらい前のなのであんまり参考にならないかも。

 切り抜いたらフチを細かいヤスリで丸めます。わたしは百均のヤスリを使用。プラスチックやアルミ程度ならこれでも十分です。裏表のすべてのフチをちゃんと丸めないと貼った後で手を切ったり布をひっかけたり、あるいは接着が甘くなったりするので注意。

 あと、紙テープと 30分硬化型のエポキシ接着剤を用意します。紙テープは塗装とかのマスキング用でホームセンターで 70円程度で売っている物です。何でも百均が安いわけではない。

 新規作成の時にはやりませんが、今回はリペアなので古い接着剤をカッターでそぎ落とします。こういう時にも紙テープを貼ってうっかりして余計な所を傷つけたりしないように養生します。

 紙テープは他にも、ケースに貼った後、ボールペンなどで穴を開ける位置などの印をつけるのにも使ったり、部品の仮固定をしたり色々便利です。

 ネットは裏表はあまり区別できませんが、左右で比べると違ったりすることがあります。上下もやはり区別しにくいですが、差があったりします。マーカーで裏面に印をつけておくといいでしょう。

 四隅は金切りバサミで切り落としておきます。その後、細かいヤスリで念入りにフチを丸めます。

 ネットがゆがんでいると接着剤が離れやすいので、平らな机などに置いて確認しながら極力平らにしておきます。

 ネットの加工が終わったら、台所用洗剤で洗って切り粉と油分を除去しておきます。

 ネットが乾いてから、貼り付ける位置に仮乗せします。余計な部分に接着剤がつかないよう、その両側を紙テープでマスキングします。

 次は上下に紙テープを貼ってマスキングします。

 ネットを取り去ります。

 エポキシ接着剤を用意します。2液を等量出して混合します。意外に少量で大丈夫です。

 画像では接着剤に付属のヘラがどっか行ったので食パンの袋のクロージャを使ってたりするけど気にするな。ちなみに写真を撮った後で主液が少なめなのに気づいたので少し足しています。

 接着剤を四隅に乗せます。

 薄く平らに広げます。30分硬化型とはいえ、数分後には硬化を始めますので手早く、かつ、慎重に。

 厚く塗りすぎるとネットの目からはみ出して大変なことになります。ネットからはみ出して固まるとみっともないですし、きれいに除去することもできません。ネットを剥がして新しいネットでやり直しとなります。

 裏表や向きを確かめつつ、ネットを乗せます。

 上下のマスキングテープだけ外します。左右を先に貼ったのはこうする為。

 ネットの上からマスキングテープを貼ってネットがずれないように仮固定します。

 左右のテープを剥がしてから、同様にネットの上から左右に仮固定します。この段階ではまだ接着剤は硬化しはじめた程度だと思いますので、ネットを動かすと容易にずれますので注意。

 四隅などのはみ出した接着剤をふきとります。

 ネットの上にちょっとした重しをして半日以上放置します。冬場はできれば一日程度放置して接着剤が固まるのを待ちます。

 固まったらテープを外してできあがり。スピーカーネット以外にも冷却ファンや放熱器の通風口などにも応用できます。