自作機 KTR-10で免許の電子申請(追加保証認定)


2023.12.10 追記
2024年3月31日で TSS(株)の保証認定業務は終了するようです。

→<2024年3月31日をもって業務終了>TSS株式会社、「アマチュア局保証業務」から撤退へ


KTR-10の開発者自身が KTR-10で実際に保証認定及び変更申請をした時の画面のスクリーンショットを公開します。だいたいこのような感じで申請すればよろしいかと思います。

今回の申請で実際に用いた送信機系統図はこちら。

→第13送信機系統図(KTR-10)(PDF)

「電波利用 電子申請・届け出システム Lite」で KTR-10の申請内容を作成

総務省の「電波利用 電子申請・届け出システム Lite」のページ。ログインして「変更申請(届出)」をクリックします。ログインにはユーザー登録が必要です。免許状の番号を書く必要があるので免許状も用意しておきます。

手順3の「申請・届出」のアイコンの所をクリックします。

一番最初は「必要事項の全てを最初から入力」を選びます。

ひととおり入力して保存したデータのファイルがある場合はその下の「保存したファイルを読み込んで編集」をクリックすることになります。また、保証認定が済んだ場合もこちらを選ぶことになります。

宛先はお住まいの住所を管轄する所を選びます。その下は「登録済みユーザ情報を自動入力」でいいと思います。画像の下の方にも入力欄があるのでスクロールして入力、「次へ」をクリック。

今回は既に 50MHz AMの免許のある人が KTR-10を追加申請する場合なので「16 工事設計書」のみの変更となります。更に下の方にも入力欄が続きます。

2024.5.7 追記。入力欄が変更されて「15 工事設計書」になっています。

今回は「16 工事設計書」の変更(追加)なので「追加」をクリックします。

「装置の区別」で何番目の送信機になるか入力します。うちの場合は 13番目なので。「増設」にチェックを入れます。

その下、KTR-10は 50MHz AMのみの送信なのでこのようになります。「占有周波数帯幅」は空欄のままにしてください。(既知の形式の場合は不要らしい)

「適合表示無線設備の使用」は市販の JARL保証認定済みの機種を申請する場合にチェックしますが、KTR-10は保証認定機じゃないので。

変調方式と終段管の入力。

画像では「低電力変調(ベース変調)」としていますが、「終段ベース変調」と入力してください。画像の内容で申請したら TSSの担当者からそうするように指摘が入りましたので。

定格出力は 100mWなので。

その下の「添付書類」の「追加」をクリック。

この画面で送信機系統図をアップロードします。PDFファイルで OK。

「書類種別」で「送信機系統図」を選び、「ファイル指定」の右側のボタンを押してファイルを選んでアップロードします。アップロードが成功するとこの画面のようにファイル名が表示されます。そしたら「設定」をクリック。

そうするとこうなります。送信機系統図が入りました。

「16 工事設計書」の入力を続けます。アンテナ等は適当でいいと思います。

画像では「添付図面」の「送信機系統図」がそのままですが、ここにチェックを入れてください。

ここまで来たら「次へ」。

「無線設備変更工事等の許可又は届出」にチェックを入れて「次へ」。

申請内容を確認します。「16 工事設計書」の部分は KTR-10の場合はこんな感じ。

「添付図面」は画像では空白ですが、実際は「■送信機系統図」が入っていると思います。「次へ」。

この画面ではまだ「送信」は押しません。押すと総務省に届いてしまいますが、KTR-10の場合は TSSか JARDの保証認定が必要なのでここでは「入力内容保存」を押して申請内容をファイルにしてダウンロードします。このファイルを保証認定に使います。

ダウンロードが終わったら画面下の「キャンセル」を押します。そうするとこんな感じで警告が出ますが、ファイルのダウンロードが済んでいるならそのまま「OK」で。

TSSで KTR-10の保証認定

今度は TSSで保証認定を申し込みます。TSSのサイト。左側のところの「保証願インターネット受付」をクリック。

こうなります。「電波利用 電子申請・届け出システム Lite」で作成したファイルが必要になるので用意します。

「xmlファイルまたはzipファイルを作成しましたか?」で「はい」を選ぶとボタンが出るので「変更申請」をクリック。

同意して Go!

個人情報を入力してください。

増設する送信機番号の所にチェックを入れ、送信機の名称を入力します。

TSSの場合、入力欄が 10個しかないので、第11送信機以降の場合はとりあえず第2送信機の所に書いてしまいます。

第11以降の送信機の場合は「参考となる事項」に「記入欄が足りないから」の旨を書いておきます。

なお、この画面の上の方に「★免許を申請する送信機が10以上ある場合は、ここをクリックしてください。」とありますが、わたしの場合はこうするように言われたので。

確認画面が出ます。こんな感じで。

この画面で「電波利用 電子申請・届け出システム Lite」で作成したファイルをアップロードします。「参照...」を押してファイルを選びます。

ファイルが選択されたら「アップロード(送信)」。

保証認定の申請終了。料金を振り込んで認定が来るまで待ちます。数日〜1週間程度で来ると思います。

「電波利用 電子申請・届け出システム Lite」で変更申請

保証認定が下りたら再度、「電波利用 電子申請・届け出システム Lite」にログインして「変更申請(届出)」→「申請・届出」をクリックします。

「保存したファイルを読み込んで編集」をクリックします。

ここでは前回、最後のところで「入力内容保存」したファイルを使います。ファイル名は「shinsei_20230714.zip」などとなっていると思います。

ひょっとすると TSS等から「このように入力するように」と指示されたファイルがある場合はそちらをアップロードしてもいいかもしれません。

以降、前回と同様になります。内容を確認しておきます。

「添付書類」の「追加」をクリック。

ここで保証認定が下りた時のメールに添付された「技術基準適合の保証書」のファイルをアップロードします。

するとこうなります。添付書類のところにファイルが追加されています。

確認して次へ。

内容の最終確認です。問題がなければ「次へ」。

念の為、「入力内容保存」をしておきます。その後、「送信」。

ここで「OK」で実際に送信されます。

受け付け終了。少しすると受信した旨がメールで届きます。

その後、3週間程度で「総務省 電波利用 電子申請・届出システム Lite からのお知らせ」という件名でメールが届くと思います。「審査が終了した」とあれば変更届けが済んだことになります。おめでとうございます。これで晴れて電波が出せるというもの。


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