KTR-10 / KTR-12 パネル基板の作り方


2024.7.19

部品表


部品番号型番・値備考
コンデンサ
C10.1uF新基板ではピン間 5mmに変更されています
C20.1uF
C31uF
C41uF
C51uF
抵抗
R11kΩ
R21kΩ
R310kΩ
R410kΩ
R510kΩ
R647Ω
コネクタ
CN1ピンソケット 2x5制御基板コネクタ
スイッチ等
RE1EC12E2420801ロータリーエンコーダ
SW1TVDP01-G73AB6mm角 タクトスイッチ
SW2TVDP01-G73AB6mm角 タクトスイッチ
SW3TVDP01-G73AB6mm角 タクトスイッチ
SW4TVDP01-G73AB6mm角 タクトスイッチ
U1AQM1602Y-FLW-FBW液晶モジュール
基板・付属品
KTR-10-PN 基板プリント基板
タクトスイッチキャップ 4個
ロータリーエンコーダ ノブ
L金具 2個
ビス・ナット 2組
14mmスペーサーセット作業用

回路図

→KTR-10 パネル基板回路図(PDF)

※新基板は回路図は変更されていません。

基板パターン

KTR-10-PN-01
旧基板

→KTR-10 パネル基板レイアウト(PDF)

KTR-10-PN-02
新基板

→KTR-10-PN-02 パネル基板レイアウト(PDF)

新基板では左側にボリュームやオーディオコネクタをつけられるような穴を用意してあります。回路的には同じです。なお、コンデンサはピンの幅が 5mmの物を使うように変更しました。これは他の基板と同じピッチのコンデンサを使えるようにする為です。

基板の作り方(例)

基板の表面と裏面。キットには1枚だけ入っています。

基板は共晶ハンダでメッキされています。ハンダは共晶ハンダをお使いください。

まず、液晶モジュールを取り付けます。ピンが多いので曲がったりしないように、また、浮きやすいので注意。ハンダづけのピンの他、両脇に固定用のピンもあります。

U1液晶モジュール

液晶モジュールはピンが多く、ピンの間隔も狭いのであらかじめフラックスを塗っておくといいと思います。

くどいですが、液晶が浮かないように注意してください。ピン数が多くて後で修正することができないので。

バックライト用のピンもあるのでこちらも忘れずにハンダづけしてください。

画像のような形でマスキングテープを貼ります。これはハンダづけする部分が狭いので余計な所にハンダがつかないようにする為です。

新型の基板(KTR-10-PN-02)ではレイアウトを変更して液晶の下の抵抗やコンデンサをつけやすくしてありますが、不注意で液晶を傷つけないようにマスキングテープは貼ったほうがいいと思います。

更に作業しやすいように裏面にスペーサーを取り付けます。

抵抗をつけます。

R11kΩ
R21kΩ
R310kΩ
R410kΩ
R510kΩ
R647Ω

抵抗を刺した時の表側。マスキングしておくと安心してハンダづけができます。誤って液晶のピンにハンダがついてしまったりスイッチの穴を塞ぐと取るのが面倒です。

抵抗の足は切った後、捨てないでとっておいてください。後でロータリーエンコーダの配線に使います。

コンデンサをハンダづけします。似ていてもコンデンサの容量は異なるので注意。文字が薄くて読みにくかったりしますし。

新基板ではピン間 5mmに変更されています。

C10.1μF
C20.1μF
C31μF
C41μF
C51μF

CN1をハンダづけします。落ちないようにマスキングテープで固定してからハンダづけします。浮いたり曲がったりしないように。

CN1は裏面に取り付けます。表側にもシルク印刷があるので間違えないように。

なお、KTR-10 コントロール・PLL基板と組み合わせるが、L字型にはしないで間をケーブルでつなぐ場合は CN1にはピンヘッダ(キットには付属しません)を使った方がいいでしょう。

CN1ピンソケット 2x5

ハンダづけしやすいようにスペーサを裏面から表側に付け替えます。

スイッチを取り付けます。こちらは刺したら落ちないのでマスキングテープによる固定は不要ですが、ハンダづけする際にハンダごてで足を押してしまうと浮くことがあるので注意。

タクトスイッチはハンダづけ中は押さないでください。押した状態でハンダづけしてしまうと接点が劣化する可能性があります。

SW16mm角 タクトスイッチ
SW26mm角 タクトスイッチ
SW36mm角 タクトスイッチ
SW46mm角 タクトスイッチ

ロータリーエンコーダを固定します。ワッシャ(座金)は表側にします。

回り止めの穴があるので必要以上に固く締める必要はありません。

RE1ロータリーエンコーダ

とっておいた抵抗の足の先を少し曲げ、ロータリーエンコーダの上の穴に入れてハンダづけします。

裏面で足をロータリーエンコーダの端子に添わせてハンダづけします。

画像ではスペーサーを付け替えていますがなんでだろ? そのままでいいと思います。

ハンダづけができたら不要な部分をカットします。表側もショートしていないか確認します。

ハンダづけ作業が終わったらスペーサは取り外します。

KTR-10 コントロール・PLL基板と組み合わせる場合は画像のように L金具を使います。

L金具 x 2必要に応じて
ネジ類必要に応じて

スイッチキャップやノブを取り付けます。

KTR-10 コントロール・PLL基板と組み合わせて 12V電源を入れると動作して画像のように液晶表示されます。

スイッチキャップ x 4必要に応じて
ロータリーエンコーダノブ必要に応じて

2023.9.26 追記。
受信基板が無い場合は A/D変換入力が開放状態になる為、RSSI・シグナル表示はどのような状態になるかはノイズ次第となります。S9+を示す場合もあります。他が動作しているのであればシグナル表示はこの段階では無視してください。

aitendoで売っているノブ(ツマミ)は当初はD型シャフト用だったので秋月のロータリーエンコーダにちょうどよかったのですが、今現在購入するとローレット型のシャフト用になっていてそのままで使えません。Webサイトでは未だに「Dタイプシャフト対応」とか書いてありますが。

6mmのドリルで中をさらうと使えるようになります。ドリルビットを手で持って回してやります。少々重いですが削れます。こうして内部の出っ張りを除去してやるとD型シャフトにちょうどフィットします。

更に必要であればロータリーエンコーダのシャフトの先端をニッパーなどで切って長さを調節するなどしてください。


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