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KTR-10 受信基板の作り方


2023.7.19

部品表

2023.9.16

R2を 100kΩ→22kΩに変更しました。送信から受信に戻る際のタイムラグが減るので。


部品番号型番・値備考
コンデンサ
C10.1uF
C20.1uF
C30.1uF
C41000pF C0G
C510pF C0G
C60.1uF
C733pF C0G未実装
C80.1uF
C947pF C0G未実装
C101000pF C0G
C111000pF C0G
C120.1uF
C131000pF C0G
C1410uF
C150.01u C0G
C161uF
C171uF
C181uF
C191uF
C201uF
C2110uF
抵抗
R1100kΩ
R222kΩ当初は100kΩでしたが、こちらのの方がいいようです
R310kΩ
R4100kΩ
R54.7kΩ
R6100kΩ
R7100kΩ
コネクタ
CN1ピンヘッダ 1x2PLL入力コネクタ
CN2ピンヘッダ 2x7制御入力コネクタ
CN3ピンヘッダ 1x3アンテナ入力コネクタ
CN4ピンヘッダ 1x6送信基板コネクタ
CN5ピンヘッダ 1x6未実装
CN6ピンヘッダ 1x3ボリュームコネクタ
CN7ピンヘッダ 1x3スピーカーコネクタ
半導体
D11N4148
D21N4148
IC1NJM2552V実装済み
IC2NJM2866F33実装済み
IC3MC34119
その他
FL1CFW455Gセラミックフィルタ
LT455HU CFUM455H CFU455H2 等も可
L11uH
T1T-25-10手巻きで製作する
TC120pFトリマーコンデンサ
X110.245MHz未実装
基板・付属品
KTR-10 受信基板
10kΩA ボリューム
ポリウレタン線 20cmT1の製作用
0.15uH x2KTR-10 コントロール・PLL基板の LPF用
47pF C0G x2KTR-10 コントロール・PLL基板の LPF用
100pF C0GKTR-10 コントロール・PLL基板の LPF用
0.01uF C0GKTR-10 コントロール・PLL基板用
68Ω x2KTR-10 コントロール・PLL基板の ATT用
250ΩKTR-10 コントロール・PLL基板の ATT用
スペーサーセット作業用
2x7 フラットケーブル
コネクタ付きケーブルテスト用

回路図

→KTR-10 受信基板回路図(PDF)

基板パターン

基板の作り方(例)

基板の表面と裏面。キットには1枚だけ入っています。表面実装部品は実装された状態で配布されます。

基板は共晶ハンダでメッキされています。ハンダは共晶ハンダをお使いください。

IC3を取り付けてハンダづけします。グランドのピンはハンダごての熱が奪われてつけにくいので注意してください。

作業しやすいようにスペーサを表側に取り付けます。

コネクタが落ちないようにマスキングテープで固定してからハンダづけします。曲がったり浮いたりすると面倒なので、ピンを1本だけつけて状態を確認、具合が悪ければ付け直し、良ければ残りをハンダづけすのがよろしいかと思います。


FL1 セラミックフィルタを取り付けます。これもマスキングテープで落ちないようにしてからハンダづけします。

いろいろなセラミックフィルタがつけられるように FL1の基板の穴は余分に空いています。足がある所だけつければ OK。

TC1 トリマーコンデンサを取り付けます。これも同様に。

L1 インダクタと D1, D2 ダイオードを取り付けます。ダイオードには向きがあります。L1は一見抵抗と同じような形・色なので間違えないようにしてください。

T1 トランスを取り付けます。T1は製作者自身がが手巻きで作ります

T1の所にはランド穴が4つありますが、ダイオードに近い穴は使いません。

T1は必ず基板からは浮いた状態にしてください。巻線が基板と触れるとそこがコンデンサになってしまいます。

抵抗をハンダづけします。

コンデンサをハンダづけします。コンデンサは文字が薄くて見分けにくいので間違えないように注意してください。

点線の中の部品はオプションです。改造する時に使いますが、ここでは実装しません。

コンデンサの数が多いので画像では半分くらいつけた状態です。

残りのコンデンサをつけてハンダづけ終了した状態。点線の中はオプションなので未実装のままです。

ハンダづけが終わった後、フラックスクリーナーでクリーニングすると綺麗な基板になります。

KTR-10 コントロール・PLL基板の CLK0 〜 PLL0 間に LPF(ローパスフィルタ)と ATT(アッテネータ)を取り付けます。

→KTR-10 受信基板用フィルタ回路図(PDF)

KTR-10 コントロール・PLL基板やボリューム、スピーカーの配線をします。

→KTR-10 受信基板外部配線図(PDF)

画像には KTR-10 送信基板も写っていますが、送信基板がなくても受信は可能です。

調整は基本的に TC1を一番感度のいい所に合わせるだけです。液晶パネルの設定メニューでテスト信号が出せますのでそれを利用するのがいいでしょう。液晶パネルには RSSI強度も表示されます。

→KTR-10 パネル操作説明

→トリマコンデンサの向き

→KTR-10 受信回路をダブルスーパー化

→KTR-10に BFO回路を追加して SSB受信する

2023.10.16 追記。
フルキットで配布したりセミキットで利用するように書いている「コネクタ付きケーブル 20cm メスメス」ですが、抜き差しを繰り返すと容易にヘタります。テスト終了後は別のケーブルを作成して交換するか、コネクタの端子だけ付け替えるのをお薦めします。

T1 トランスの作り方

T-25-10 と 0.3mm前後のポリウレタン線約20cmを使います。

コアの下から2〜3cmを穴に通します。これで巻き数1回目。

長い方を穴に通して引っ張ります。これで巻き数2回目。

もう2回通して4回巻きます。

長い方を 1〜2cmくらいの所で折り返します。

折り返した部分をひねってひねって中間タップ線にします。

長い線を再度表側から穴に通して引っ張ります。これで5回目。

この時、逆巻にしないように注意。巻く方向は必ず同じにします。

残りも巻いていって計15回巻きます。線と線の間はできるだけ均等にして線と線があまり触れないようにします。(穴の中で触れてしまうのはかまいませんが、できれば触れないようにします。)

5〜8mmくらいを残して余分な線をカットします。

ひねった中間タップも先端は必ずカットしてください。これは被覆を溶かしやすくする為です。

ハンダごてにたっぷりハンダを盛り、その中に線を突っ込む形で被覆を溶かします。

被覆は熱で溶けるとはいえ、ちょっと触った程度では溶けません。ガッつり加熱する必要があります。線をカットした断面部分をハンダの中につっこんでやるのがコツです。

被覆が溶けた時の煙は吸わないように換気に気をつけましょう。


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