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レーザーカット加工(MDF/アクリル)で作ったスピーカーBOX

2017.5.15
→レーザーカット加工アクリルで作った Raspberry Piケース

レーザーカット加工を利用してスピーカーBOXを作ってみました。

こちらは2作目、5.5mm厚の MDFを用いています。スピーカーユニットは以前から気になっていた F77G98-6を使いました。きちんとしたメーカー製で素性がよく、データシートのグラフもフラットでいい音がしそうにもかかわらず、2個500円で投げ売られてたので。

画像は塗装等していない素のままの状態です。MDFは液体がつくと乾いてもシミになるのでそのうちに何らかの塗装をすることも考えています。レーザーカットした木口は濃い焦げ茶色(事実、焦げてるし)になり、ホゾ組部分が目立ちますが、これはこれでなんかいいデザインになってます。

スピーカー前面にプロテクターを装備。卓上用なのでスピーカーがむき出しだとなんか不安で。

サイズは A5コミックに合わせてます。なのでメーカーの推奨するBOX容量よりもかなり小さいと思います。2Lくらい? バスレフ構造にもせず、密閉型で済ませています。バスレフで真面目に音質を追求すると何度も調整が必要になりますが、わたしとしてはそれなりに良さげな音が出ればそれでいいので。大音量で鳴らすつもりもないし。

自分で作ったものの音質評価はどうしても親バカモードになってバイアスがかかるわけではありますが、やはりそれなりにいい音が出ていると思います。密閉式なので基本的にスピーカー前面から出た音のみが聞こえてくることになり、比較的柔らかな材質の MDF BOXということもあって余計な音が一切しない印象です。落ち着いた、ある意味、地味な音です。

側面。ホゾ組構造がよくわかります。もちろん、接着剤も使って頑丈に固めてあります。

背面。四隅のネジを外すと背面パネルは取り外せるようになってます。

内部。スピーカーユニットは内側から取り付けています。交換が可能。

内壁には吸音材としてフェルトを貼っています。このフェルトは実は切り売りのフェルト地のカーペット。

→ケースカット図面(PDF)


アクリル製スピーカーBOX

こちらは最初に作ったアクリル製のスピーカーBOX。スピーカーユニットは F02607H0。データシートは見当たりませんが、どうやらこちらの製品の 8Ωバージョンのようです。→F02607D0

以下の画像も同様ですが、ホワイトバランスがおかしくなってます。すいません。実物はきれいな白色です。

背面。ネジはポリカーボネート製のを使ってるので、アクリルの白と合っていて、「いかにもネジ」という感じがしません。まあ、端子はしょうがないですが。

内部構造。2mmの薄いアクリルを使っているので2重構造にしてあります。ただそのせいでレーザーカット加工代が跳ね上がって 6,000円くらいかかってます。2個300円のスピーカーに……。

スピーカーを組み込んだところ。端子はちょうどいいサイズのが無かったのでユニバーサル基板に PV-3をハンダづけして自作。デジタルアンプを使うことも想定してノイズが出ないようにシールド付きのコードを使っています。

内側に百均で買ったフェルトを貼り、更にやはり百均で買ったクッション用の綿をつめこんで吸音材にします。アクリルは固くて音を反射しやすいので吸音材は欠かせません。そうでなくてもこのスピーカーユニットは裏面の長手方向に音の抜ける穴が無く、コーン紙背面からの音が反射して遅れた音が前面に出てきます。それがなんか残響音として感じられることになります。もしかするとそれが「いい音」と聞こえるかもしれませんが。わたしはこれを「勝手にサラウンド」と呼んでいます。

→ケースカット図面(PDF)