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R8Cプログラマ R8Cprog162用ソフト r8cprog / r8cprog-GUI

2009.11.5
2009.6.7
r8cprog-GUI.exe
r8cprog / r8cprog.exe

Source, Binary download

r8cprog / r8cprog.exe Version 0.1.5 Source (New BSD License)
r8cprog.exe / r8cprog-GUI.exe Ver. 1.0.1 Binary
r8cprog.exe / r8cprog-GUI.exe Ver. 1.0.1 Source (New BSD License)

old version
r8cprog.exe / r8cprog-GUI.exe Ver. 1.0.0 Binary
r8cprog.exe / r8cprog-GUI.exe Ver. 1.0.0 Source (New BSD License)

r8cprog-GUI.exe

 r8cprog-GUI.exeは r8cprog.exeを GUIで簡単に扱えるようにする為のインターフェース的なソフトです。実際の書き込み等は r8cprog.exeが行います。

 r8cprog-GUI.exe, r8cprog.exe, r8cprog.conf は同一のフォルダにコピーしてください。プログラマ(R8Cprog162)を接続後、r8cprog-GUI.exe を実行すると左のようになります。

 r8cprog-GUI.exeは .Net Framework 2.0が必要です。

 最初にプログラマがつながっているシリアルポートを指定します。たいていは最後の番号になっていると思います。不明な場合はコントロールパネル → システム → ハードウェア → デバイスマネージャ で、ポートの所を確認します。

 他の項目も指定します。Port~Deviceの内容はプログラム終了時に保存されますので、次回起動時は入力不要です。

 日本語以外の環境でも使えるよう、フォントが Arialになっているので、ファイル名の区切り記号が¥ではなく、バックスラッシュになっていますが、そういうものだと思って下さい。

 普通はこのまま「Erase - Write - Verify」ボタンを押せばいいでしょう。

 正常終了したらこのようなダイアログが出ます。

 何かエラーが起きたらこのようなダイアログが出ます。


r8cprog / r8cprog.exe

 r8cprog(Linux用) / r8cprog.exe(Windows用)は R8Cprog162等、R8Cのシリアルプログラミング用のソフトです。コマンドラインで操作しますので、Windowsでは専用の GUI(r8cprog-GUI.exe)から使うのがよろしいかと思います。

 使い方:

$ r8cprog [options] [mot/id/conf file]

 例:消去した後、TEST.motを書き込み、ベリファイする。

$ r8cprog --programmer=R8Cprog162 --device=R5F212BA --port=/dev/ttyACM0 --speed=250k -e -w -v TEST.mot
Erase
##################################################
Write
##################################################
Verify
##################################################
New ID : FF:FF:FF:FF:FF:FF:FF
OK.

 上記コマンドラインオプションのうち、--programmer, --device, --port, --speed については、作業ディレクトリに以下の内容の r8cprog.confを作ると入力を省略できます。

[DEFAULT]
programmer = R8Cprog162
device = R5F212BA
port = /dev/ttyACM0
speed = 250k

 コマンドラインオプション:

-d, --device=DEVICE
デバイス名を指定します。対応しているデバイス名は --device-list で調べられます。今のところ、秋月で売っている R8Cのデータのみになっています。必要であれば r8cprog.confを編集して追加して下さい。
-e, --erase
フラッシュを消去します。デバイスと motファイルが指定されている場合は必要最低限のエリアのみを消去します。
-E, --erase-all, --erase-chip
全フラッシュを消去します。
-i, --id=xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx
認証用IDを 16進数で指定します。工場出荷設定は全て FFで、このオプションを省略した場合も全て FFになります。また、ルネサスの HEWでビルドした場合もデフォルト全て FFになります。なお、今のところ ID認証はテスト不十分なのでデフォルト以外の設定はお薦めしません。R8Cの場合、IDを設定してそれを忘れてしまうと一切のプログラムができません。AVRと違って消去もできませんので注意して下さい。
-p, --programmer=PROGRAMMER
プログラマを指定することになる予定ですが、今のところ未使用です。
-P, --port=PORT
シリアルポートを指定します。
-q
メッセージ出力を止めます。
-s, --speed=SPEED
シリアルポートの通信スピードを指定します。9600~115200の他、プログラマが対応しているなら 125k, 250k, 500k も指定できます。なお、115200はクロックが半端になるので通信エラーが起きやすく、お薦めしません。また、Linuxでは 500kも安定しないようです。500kと 250kでは実際の書き込みスピードはほとんど変わりませんので 250kがお薦めです。
-v, --verify
ベリファイを実行します。motファイル指定が必須です。
--device-list
サポートしているデバイスを表示します。
--programmer-list
サポートしているプログラマを表示します。
-V, --verbose
詳細な表示をします。
-w, --write
motファイルの内容を書き込みます。当然、motファイル指定が必要です。書き込んだ後、新しい ID番号が表示されます。ID番号が全て FF以外になっている場合は忘れないようにしてください。
-h, --help
ヘルプ表示をします(ちょっと怪しい英語で)。
--versin
r8cprogのバージョン表示をします。

 コマンドラインで *.conf ファイルを指定した場合、そちらの内容も読み込みます。*.confファイルの内容は r8cprog.conf と同等です。設定ファイルは

  1. r8cprogと同じディレクトリの r8cprog.conf
  2. カレントディレクトリの r8cprog.conf
  3. コマンドラインで指定した *.conf
  4. コマンドラインオプションの内容

の順番で読み込まれ、後の方の設定が優先されます。

 r8cprogを makeする場合、事前に Makefile.optを環境に応じて変更して下さい。その後、make dep を実行して依存関係を調べた後、makeして下さい。インストーラは無いので、適当なフォルダに r8cprog, r8cprog.conf をコピーして下さい。

 r8cprog / r8cprog.exe / r8cprog-GUI.exe は New BSDライセンスです。保証はしません。著作権表示を変更しない限り、改造したり実務に使ったり自由に行ってください。

 ただし、R8Cプログラマ R8Cprog162自体のファームウェアはすzさんのファームウェア(GPL)を元にしている為、必然的に GPLとなります。こちらは改造した場合、ソースコードの公開が必須となります。