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Adafruitの 10inch液晶キットを使って Raspberry Pi用のモニターを作ってみました。今回も前回同様に 0.75mm厚のポリプロピレンシートを使いましたが、タカチなどの既成品のケースは使わずに済ませました。その代わりにプラ棒でフレームを作って骨組みとしています。液晶面積は 7inchの倍になったにもかかわらず、重量は 450g程度で済んでいます。軽い。
一応 Raspberry Pi用に作りましたが、画素が 1280 x 800ドットの 10inchですのでちょっとしたサブモニターに使えます。小型のノートパソコンに匹敵するのでこれ単体である程度の作業もこなせます。
画素数が一般的なので Raspberry Piの config.txtはデフォルトのままで使えます。(Raspbian Jessieの場合。)
前面下部に操作ボタンと左右にスピーカーを配置しています。もちろんこのサイズでは重低音というわけにはいきませんが、音の方向が前を向いているので小音量でも聴きやすくなっています。
操作ボタンはキット付属のものではなく、タクトスイッチなどで同等品を作っています。
上から見た図。赤いボタンがメイン電源です。Raspberry Pi用の 5V電源も出力されており、このボタンはその ON/OFFも兼ねています。
右側のダイヤルはスピーカーの音量調整です。
背面。ランドセル状の箱の中に液晶のコントロール基板と電源回路などが入っています。背面カバーもスタンドもポリプロピレンシートで作っています。
スタンドを閉じたところ。ポリプロピレンシートはかなり腰がありますが、それでもたわむので曲げを入れて補強しています。ポリプロピレンシート同士はヒロスギのリベットで固定しています。今回初めて使いましたが簡単でいいですね。外すこともできますし。
基板のコネクタ部分。下の基板は液晶のコントローラ基板で、上にユニバーサル基板を重ね、そこに電源コネクタ、USBコネクタ(5V出力のみ)、オーディオ入力コネクタをつけています。
背面のカバーを取り去ったところ。液晶の廻りをプラ棒のフレームが囲っています。固定はもっぱらホットボンドを使用。中央に基板の固定兼、補強用の梁を2本入れてあります。梁が画像左に偏っていますが、これは液晶のコネクタを避けるため。
スピーカーは Toptoneの S20E40A01-3。以前仕事で使った時に小さいながらそこそこいい音が出ていたので採用しました。
追加回路部分。上の基板は 5Vの DC/DCコンバータ。下の基板はオーディオアンプ。PAM8403を使った D級アンプです。D級アンプは高周波ノイズが出やすく、スピーカーの線を短くする為、この位置に置いています。後でアンプを変更するかもしれないし。