※SparkFunで現在発売中の FMモジュール WRL-08770はチップが AR1010に変わっています。下記回路やソースで動作するかどうかわかりません。

　Source code and Hex file

　SparkFun Electronics - FM Receiver Module (WRL-08770) ※販売終了になりました。

　NS953Mが入手できなくなったので FMチューナーモジュールを探していた所、SparkFunで扱っていることを知りました。早速注文……と、思ったら在庫切れでしたが、10日程待ったら「在庫あり」になりました。即注文して入手したのが左の画像。あれ？　SparkFunのサイトの写真と違うぞ。

　ブレッドボードで試してみました。SparkFunのサイトには当初、TEA5767を使っているとあったのでそのようにコマンドを与えてみましたがさっぱり動作しません。載っているチップは AR1000だというので、データシートを探しましたが見つからず。orz

　数日したら SparkFunのサイトにデータシートとアプリケーションノートがありました。ところがこれには「第三者に公開するんじゃねーぞ(意訳)」とあるし、なぜかアプリケーションノートの最後のページが無い。とりあえずローカル HDDに保存したら翌日には SparkFunのサイトから消えていました。(^^;

　アプリケーションノートには動作させるために必要なレジスタの意味が書いてあります。しかし、最後のページにあるはずのレジスタマップが無いのでビットの位置がわかりません。意味が書いていないビットにもどうやら何か機能が割り当たっていることもあるらしく、勝手に変更すると動作しなかったりするし。それでも試行錯誤してなんとか動いたので公開する次第。あんまり詳しいこと書くと怒られるかもしれないのでソースコードから使い方を察してくださいませ。一応この回路で特定の周波数の局（そのままだと 80.7MHz FMながおか専用）の受信ができてます。

　気がついたことだけ書いておきます。

• 感度は NS953Mよりいいようです。
• ハンダづけ用パッドの間隔は 2mmなので、慣れた人なら楽勝。
• 周波数ステップは 100kHz固定なので、テレビの 1〜3chは厳密なチューニングができません。
• 自動スキャンもできるらしいですが、RSSIが取得できるのでマイコン側のソフトでスキャンすることもできます。
• データシート上の動作最低電圧は 2.7Vですが、一応 2.4Vまでは動作したように見えます。動作電流は 2.9V前後で 13mA程度。