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→ISP/デバッグ・メンテナンス特化型 USBシリアルコンバータ
※基板が余っていますので興味のある方は Mail Form からご連絡ください。カスタマイズその他なども承ります。
以前から「自作キーボード」には興味があったのですがいきなりフルキーボードを作るのではちょっとハードルが高い。ノートPCで「マインクラフト」をやりやすいように左手用のキーボードを作ってみました。PC版のマインクラフトは右手でマウス、左手でキーボードを使って操作するので左手部分だけ作れば遊べます。
というわけで試作。基板設計と試作が本業なのでいきなり作ってしまいます。動作的には特に問題なし。キー配列的には左下のキーが邪魔なので本番では移動することに。キースイッチは試作ということで aitendoの特売品を使ったのですが思ったよりいい感じ。押下圧45〜50gのリニアキー、少し静音対策済みという感覚かなと。
本番用の基板はこんな感じに。基板サイズは 100mm x 100mm以内だと安く作れるのでこうなってます。基板1枚で制御回路も載せてしまいます。部品これだけだし。
→MCK-10A 回路図(PDF)
MCUチップは STM32C071KBT6を使っています。USBスタックには TinyUSBを使用。完成した後で QMK Firmware / VIA / VIAL などを知ったので今の所それらは使っていません。というか、STM32C0シリーズには今現在(2025年12月初旬)対応してないようです。STM32G0シリーズなら対応してるんですけどね。まあ、QMK Firmwareに含まれる ChibiOS自体は STM32C0対応してるみたいなので近いうちに対応するかもですが。
基板に部品実装、キースイッチを載せたところ。キースイッチは遊舎工房の Yushakobo Fairy Silent Linear Switchにしてみました。動作が軽くてとても静かです。ただ、ゲームならいいのですがフルキーボードをこれで構成して普通に入力するとなるとちょっと軽すぎるかなあと。
基板裏面。キースイッチはハンダづけだけでなく、ホットボンドでも固定してあります。
いわゆる Cherry MX(互換)キースイッチは本来、1.5mm厚の金属板に正方形の穴をあけてそこに側面がぴったりはまることで固定されるのですが、そんな板を用意するのはなかなか大変なのでプリント基板に固定するだけにしています。ホットボンドで固定すれば強度的に問題ないでしょう。何かあっても外せるし。
キートップをはめたところ。文字は「強い!日英対応転写式キートップシールセット ブラック」を使ってみました。
2、3日で「F」のキーの文字がずれてしまいました。orz うちの場合は「前進」を「F」に割り当ててあるのでゲームで多用されます。なんとか元の位置に戻してからメンディングテープで保護しました。メンディングテープなら貼っても目立たないし、表面がツルツルしてないのであまり違和感がありません。
こちらは試作基板にクリアカバー付きのキートップをはめたところ。紙を挟めるのでプリンタで文字や記号などを印刷してはめ込むことができます。
ただ、表面がツルツルしていて、そのためむしろ指が滑りにくくなっており、タッチタイプが少しやりにくい気がします。
制御チップむき出しは危ないのでレーザーカットのアクリルでカバーをつけました。
底板は M3タップを立ててあってネジで直接固定します。ナット不要でスマートに仕上がります。