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タッチパネル液晶付き FM/MP3プレーヤー

タッチパネル液晶付き FM/MP3プレーヤー

2011.10.16
2011.11.20
動作デモ動画追加 2012.6.23

→SEGA・ビジュアルメモリに MP3プレーヤーを組み込んでみた
→リメイク版・タッチパネル液晶付き FM/MP3プレーヤー



動作デモ動画

 ID3タグの JPEG画像表示ができるようになったので動作デモ動画作成しました。

概要

できあがってきた基板  Fusion PCBで安価に基板を作れるので、この際なので AVRだけじゃなくて 32bit ARMにも手を出してみようということで、タッチパネル液晶付きの FM/MP3プレーヤーなどを製作してみる。STM32は初めて使うので、正直まだよくわかってない部分が多々ある。その状態で適当に作ったのがこちらの基板。当然、後で色々修正することとなるが、そんなもんだ。

 修正後の回路図がこちら。→SFM-01 回路図(修正版)

 タッチパネル液晶は最近、aitendoでいろいろ扱っている。2.8inchの物がタカチの SW-95xに組み込むとサイズがちょうどいいので DST2015PHにしてみた。他にも 2.8inchのがあるが、なんとなく。この液晶は aitendoのサイトではコントローラが ILI9325とあるが、実際は ILI9320だった。また、初期化コードが見当たらなかったのでコントローラ名でググったら Application Notesの PDFがあったので、その中の「PVI 2.8” initial code」を使用。他のだと映らなかったり RGB並びが逆だったりガンマカーブが少々おかしかったりしたので。

 STM32のプログラムの書き込みは当初、JTAGで書きこむつもりだったが、JTAGピンとタッチパネルのアナログ回路を共用する構成にしてしまい、うまくいかなかったので結局、BOOT0=Highでリセットすることで起動するシリアルブートモードを利用している。そのうちに microSDカードのファイルを読み込んでセルフ書き込みしようと思いながらもまだ実現していない。

 電池はリチウムイオン電池を使用。趣味の自作で使うのは初めて。エネルギー密度が高いので、うかつに使うと火事にもなりかねないので避けてました。今回は専用の充電ICを使い、電池もスマートフォン(IDEOS U8150B)用のを流用しています。

形になった  製作途中をすっ飛ばしてひととおり組み立ててケース加工も終わって形になった所。今回はタッチパネルがあるのでボタンは電源ボタンのみ。ケース下部、液晶の下が余ったのでスピーカーをつけてみた。

 重量はバッテリー込みで 100gを切る程度。リチウムイオン電池は軽いなあ。

べつやく神を表示してみた  ファームウェア開発中の液晶表示テストとしてべつやく神を表示してみた。

MP3の IDタグ表示  MP3ファイルの ID3タグを表示してみた。前回の物(128x128ドット)と比べると広いので 16ドットフォントだけで表示してもよさそう。

MP3プレーヤーの表示はだいたいこんな感じ  MP3プレーヤーの表示はこんな感じ。デザインとか苦手なのでシンプルにまとめたというか適当というか。

 上の所の青と赤のランプはリチウムイオン電池の充電インジケータ。USBの 5Vをつなぐと青が点灯、充電中は赤も点灯する。

音量調整  画面のスピーカーアイコンあたりをタッチするとこんなのが出ます。[+]か[-]をタッチするか、スライダーを左右に移動して音量調整できます。

 などと凝ってみたけれど、ポケットに入れたままの状態だと調整できなかったりする。音量は専用のボタンをつけた方が実用的ではある。

FMの表示  FMの表示。表示するのが少なくて困るなあ。

上面  上面。左から microSDカード、充電用 miniUSBコネクタ、電源ボタン、ヘッドフォン端子。ヘッドフォンを抜いた状態だと全面下部のスピーカーが鳴ります。ヘッドフォンのコードは FMのアンテナを兼ねてます。

ケースを開けた所  ケースを開けた所。初めての設計なので基板の修正箇所が多い。

バッテリーの接続部分  バッテリーの接続部分。コネクタが無いのでリン青銅板を切って曲げてバッテリーの端子に接続している状態。

 FMチューナーチップは RDA5800Cを使用。パッケージは DFNですが、ランドの引き出し部分を長くとればなんとか手ハンダできます。こちらのコードは ChaNさんが公開しているのでそれを参考に。

バッテリーも外した所  バッテリーも外した所。バッテリーが直接基板上の部品にぶつからないよう、プラスチック板の小片をあちこち貼りつけてます。

基板を取り出して液晶側を見た所  取り出した基板・液晶側。

取り出した基板・部品面  取り出した基板・部品面。

ケースの内側  ケースの内側。今回は開ける穴が少なくて比較的楽だった。

ケースの内側・上面の裏側  ケースの内側・上面。バッテリーの充電インジケータ用 LEDの窓は以下のようにして作っています。

  1. φ2mmの穴を開ける。
  2. 6.5mm程度の大きなドリルでこの穴の外側は軽く、内側は深くざぐる。
  3. 内側からホットボンドを詰める。外側ははみ出す程度に。
  4. ホットボンドが固まったら、外側のはみ出した部分はカッターで切り取る。
  5. ミニバーナーなどで外側を軽く炙り、ホットボンドを溶かして丸める。加熱しすぎてケース自体を溶かさないように注意。

 ホットボンドはそれ自体が白く濁っているので光が拡散されていい感じ。

ストラップをつけてみた  ストラップをつけてみた。それにしても液晶のは撮影が難しい。

素のストラップをつけてみた  素のストラップをつけてみた。

自作・タッチパネル液晶 MP3プレーヤー ID3タグの画像表示をしてみた  ChaNさんの TJpgDec Tiny JPEG Decompressorで ID3タグ内の画像表示をしてみた。


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