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2012.8.7
→タッチパネル液晶付き FM/MP3プレーヤー
→SEGA・ビジュアルメモリに MP3プレーヤーを組み込んでみた
昨年作ったタッチパネル液晶付き FM/MP3プレーヤーは初めての STM32マイコンでの製作だったこともあり、基板にパターンカットやらジャンパーやらが多くて完成度がイマイチだったのでもう一度作ってみました。ただし、全く同じで作るのは面白くないので、液晶を 2.8inchから 2.4inchと小さい物を使って全体を小型にまとめてみました。
今回製作した基板。回路構成は前回とほぼ同じですが、スピーカーのアンプを省略しています。あと、FMチューナーチップは基板に直付けではなく、11mm角のモジュールを載せるようにしました。
電源は三端子レギュレータではなく、降圧型 DC/DCコンバータで 3.0Vに安定化してあります。これで効率を少々(1,2割程度?)UP。
で、基板修正無しで作るつもりがアートワークのミスで液晶の FPC位置が左に 1.4mm程度ずれていたので 37本のホルマル線でつなぐハメに。orz
回路構成がほぼ同じなので、ファームウェアは多少の手直ししただけで動作。
今回もリチウムイオン電池を使用。ケース前面に充電インジケータの LEDが光ります。miniUSBをつなぐと青が、充電中は赤が点灯します。
前回のと比較。一回り小さくなっています。ケースはテイシンの TB-55を使用。
リチウムイオン電池をどけた所。基板上を這っている水色の頭の部品はサーミスタ。充電ICとつながっていて、異常過熱があったら充電を遮断するはず。
基板をケースから取り出した所。microSDカードソケットの上の黒い板はケースとの隙間を塞ぐための物。これが無いと入れる所を間違えて microSDカードをケース内に落とすことがあります。
microSDカードソケットの手前の金具はストラップを固定する為の物。事務用クリップを曲げて作っています。
ハンダづけは全部わたしが手作業でやってます。
基板の表側。ほとんど液晶。液晶と基板の間には 1mmのプラ板を入れて浮かせてあります。少数ですがこちら側にも部品を実装している為。
今回の液晶の下部にもアイコン入りのタッチパネルエリアがあるのですが、使わないのでケースの外に出しません。しかし、隙間から覗くと見えるので黒マジックペンで塗りつぶしています。ある意味不憫。
液晶の画質がいまいちな気がしたのでガンマ補正調整をしてみた。と言ってもレジスタをちまちまいじるのは大変だし、細かい意味もよくわからない。なので画面を見ながら設定を選べるようにしてみた。設定値は液晶コントローラのアプリケーションノートからとってきた。背景の市松模様が目立たなくなるのを選べばOK。
なお、背景のガンマ補正用の市松模様はこちらのサイトの物を使わせていただきました。うちのパソコンの液晶ディスプレイが γ=1.8 になっているようなのでそちらのを変換して使っています。感謝。
念のため、左の画像は市松模様がわかりやすいようにわざと設定をずらしています。
液晶は CP2401Tを使用。購入状態では 8bitモードになっていますが、FPCの抵抗 R2を外して R1につけかえると 16bitモードで動作しました。ILI9325アプリケーションノートの初期化コードは 2.4inchのものを全部試しましたが、どれでも動作するようです。わたしが見た限り CMO2.4のがガンマカーブがちょうどいいように思います。なお、表示にチラツキが見られたのでレジスタ R12の設定値を 0x009C(内部レギュレータ基準)にし、R11を 0x0037にして昇圧回路の周波数を上げています。
主要LSI |
MCU : STM32F105RCT6 MP3デコーダ : VS1053b FMチューナーチップ : RDA5802 etc. シリアルフラッシュROM : SST25VF032B リチウムイオン電池充電IC : BQ24090 DC/DCコンバータ : TPS62050 |
液晶 | 2.4inch 65Kカラー CP2401T |
バッテリー | 1000mAh リチウムイオン電池 |
サイズ |
80mm x 50mm x 20mm (テイシン TB-55) 重量 : 75.2g |