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【500mW出力】50MHz QRPp AMトランシーバーキット KTR-12 / JR0DBK


2024.7.20
→【NFB付き終段FETゲート変調】50MHz AM QRPpトランシーバー DTR-24
→50MHz QRPp AMトランシーバーキット KTR-10

Index

→KTR-12の概要

→KTR-12 セミキット配布内容 ←配布申込みはこちらから

→KTR-12 セミキット購入用の部品表

→KTR-10 / KTR-12 コントロール・PLL基板の作り方(DIP版)
→KTR-12 コントロール・PLL基板(ATmega328PB版)の作り方
どちらかキット内の実際の基板と同じ方をご覧ください

→KTR-10 / KTR-12 パネル基板の作り方
→KTR-10 / KTR-12 受信基板の作り方
この基板は KTR-10とほぼ同じなので。

→KTR-12 送信基板の作り方

→KTR-10 / KTR-12 パネル操作説明

→KTR-12 送信基板調整方法

受信基板が同じなので以下の改造も可能です。
→KTR-10 受信回路をダブルスーパー化(ミキサー基板の作り方)
→KTR-10に BFO回路を追加して SSB受信する

→キットを確実に完成させる為に

KTR-12の概要

KTR-12は 50MHz AMトランシーバーのキットです。送信出力は 500mW。終段FETをゲート変調していますが、独自回路で NFBをかけていて変調歪みが極めて小さくなっています。受信は専用ICを用いた IF 455kHzのシングルスーパーです。比較的単純な回路構成ながら実用的な感度になっています。それらを Arduino(ATmega328)を用いたマイコンで制御しています。PLLで 0.1kHz単位で周波数指定が可能です。実験的なものではなく、実用的なトランシーバーを目指しています。

昨年発表した KTR-10の後継です。送信基板は全く新規になっていますが、他は少々のレイアウト変更しただけでほぼ同じものです。製作の難易度は KTR-10と同等で、中・上級者向けのキットです。

必要となる部品を全て揃えた「フルキット」ではありません。表面実装部品のみを実装した基板とプログラム済みのマイコンチップ、多少のオマケ的な部品を添付した「セミキット」です。大半の部品は別途購入が必要になっていますがご了承願います。そのかわり部品毎に購入先のリンクを入れた部品表を用意してありますのでご利用ください。

配布のご希望はこちらを見てお申し込みください。 →KTR-12 セミキット配布内容

新しい送信基板。PLLからの出力を LDMOS FET 1個で一気に 500mWに増幅・出力します。変調はオペアンプで行います。このオペアンプはマイクアンプでも使っています。IC2の小さなチップは終段FETの電流検出ICで、これを NFBに用いています。トロイダルコアが5つ見えますが、全て手巻きで製作する必要があります。

→KTR-12 送信基板回路図
→KTR-12 送信基板の作り方
→KTR-12 送信基板調整方法

受信基板。回路的には特に変更はありませんが CN1を 6ピンにしてあります。増やしたピンには BFO等を追加する時に必要な信号線を集めてあります。IC1 NJM2552Vと IC2はハンダづけした状態で供給しますのでご安心ください。ただし、トロイダルコアのトランス T1は手巻きで作ります。

→KTR-10 受信基板の作り方

操作パネル基板。液晶表示とロータリーエンコーダ、ボタンで操作するので「普通のトランシーバー」のノリで操作できます。

左上の穴はボリューム等を取り付けたい時にご利用ください。

→KTR-10 パネル基板の作り方

操作パネル基板の裏面。右下のコネクタはマイク用の Φ3.5mmジャックです。撮影の際に取ろうかと思ったのですが基板側のコネクタが穴を通らなかったのでそのままにしてあります。このコネクタは必須というわけではないので使うマイクやイヤホンの都合で使ったり使わなかったりしてください。

コントロール・PLL基板。回路は特に変更ありませんが、PLLの水晶発振子を表面実装部品にしてあります。こちらの方がスプリアスが少し小さくなったので採用しました。周波数の誤差も小さいようですし。

※この基板は旧バージョンです。

→KTR-10 コントロール・PLL基板の作り方

こちらは 32ピンフラットパッケージの ATmega328PBを使ったバージョンのコントロール・PLL基板。DIP版より安価な為、今後はこちらの基板で配布します。ユーザー(製作者)としても ICソケットとセラミック発振子が不要になるので。ファームウェアは同一です。

※この基板は現行配布バージョンです。

→KTR-12 コントロール・PLL基板(ATmega328PB版)の作り方

操作パネル基板とコントロール・PLL基板を組み合わせたところ。

裏面から。Φ3.5mmのオーディオコネクタをつけるとコントロール・PLL基板に干渉するかもしれません。ケースによってはパネル基板とは離して設置する方がいいかも。

受信基板と送信基板も組み合わせて配線したところ。操作パネル基板にはスイッチ付きのボリュームを追加してあります。

正面から。

全体図。

調整中の図。きちんと作れば歪みの少ない綺麗な波が出ます。

→KTR-12 送信基板調整方法

キット完成時の仕様

名称50MHz AMトランシーバー KTR-12
周波数受信:50.000MHz 〜 54.000MHz(AM)
送信:50.003MHz 〜 53.997MHz(AM)
送信出力:500mW / 12V
終段FET:AFT05MS004N
電波形式:AM(A3E)
変調方式:NFB付きゲート変調(終段ゲート変調)
受信 受信方式:シングルスーパーヘテロダイン
中間周波数:455kHz
使用IC:NJM2552V
ミキサー基板を追加することで 1st IF 10.7MHzのダブルスーパー化も可能
制御MCU : ATmega328P / ATmega328PB
PLL : Si5351A
電源12V 300mA

送信機系統図

免許の保証認定申請の際の送信機系統図はこんな感じになります。「新スプリアス規定に基づき設計」との記入は必須です。申請の際の変調方式は「上記以外の振幅変調」で「低電力変調(ゲート変調)」と記入すればいいと思います。終段管は「AFT05MS004N」「1個」「12V」、定格出力は「0.5W」。

↓こちらは KTR-10で申請した時のものですが電子申請の参考に。現在、TSSは保証認定業務を行っていないので JARDに申請することになります。

→KTR-10で免許の電子申請(追加保証認定)


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